何事も億劫なのだ

 

僕みたいなもんは、

演劇でお金を貰っているわけではないから、

「どうしてそんなことしているの?」

と尋ねられたら、

 

「好きだから」と答えるハメになる。

 

もちろんそれは間違ってない。

 

好きだ。

 

だけど、好きなことだから無償で頑張れるかと言ったら、そうではない。

 

台本を書くのは好きだけど、台本を書くのは億劫だ。

稽古は基本的に面倒くさいし、本番だってもしかしたら少しかったるいと思っているかもしれない。

 

でも、好きだし、やりたいからやってるのだ。

 

僕はこれは、とても普通のことだと思っている。

「大好きだから、苦労も何もないっすわー!」系の人は、

頭のネジがぶっ飛んでいるだけだと思っている。

 

大好きだろうとなんだろうと、面倒なものは面倒だ。

 

怪訝な顔をされるかもしれない。

でも、僕は自分のことを多数派だと思っている。

 


 

努力を努力だと思わないタイプの人っているじゃないですか。

 

あの人たちってほんとクレイジーですよね。

 

僕は努力は努力にしか思えないです。

頑張ってます。

 

演劇をやるのは好きですけど、

なんかもう酷く面倒くさいし、かったるいです。

 

でも、努力して頑張ってるんですよ。

 

お金にもならないのに。

 

これってなんなんでしょうね。

 

僕のほうがクレイジーなんですかね。

 


 

迷惑メールが届きすぎて、

とうとうMMSが開けないレベルにiphoneが重たくなってしまった。

 

ので、アドレスをやっと変更した。

 

が、そのお知らせをいまだに誰にもしていない。

 

これはもう、

面倒くさいのだ。

 

なんということだ。

 

アドレスの変更をお知らせするのがこんなにも面倒だとは。

 

ついでに、アドレス帳のいらない人を消してから、

選別してから変更を通知しようと思って、行動を開始したが、

 

十分後にはyoutubeを観ていた。

 

youtubeには覚せい剤が入っている。

 


 

アドレス帳には意味のないデータがたくさん入っていた。

 

まずほんとに、劇団員と、その他現在でも交流のある人、交流していきたい人を除いて、

すべて消去したいと思う。

 

大学入学当時に、少しだけ話してアドレスを交換した系の、ああいうのは、

もうほんと今となってはあれだ。ゴミだ。

 

こちらからは一生連絡しないし、向こうからも来ないだろう。

 

うーん。

しかし、こういうアドレスにも「公演案内」を送る図太さも必要なんだろうな。

 

ま、それはこれから身につけるとして。

 

とにかく劇団員くらいにはアドレス変更通知を送らねばと思う。

 


 

とはいえアレだよな。

 

今はほんとに、主な連絡手段はLINEだ。

LINEを友人間で使って、Gメールを「ちゃんとした用」に使っている。

 

MMSなんて、ほとんど使っていない。

僕はソフトバンクなので、imessageもあるが、そちらも使っていない。

 

ただの、迷惑メール受信専用の謎ボックスと化している。

 

読みもしないそれを受け取り続ける僕と、

読まれもしないのに送り続ける業者。

 

このとき、

いったい何が消費されて、何が増えているんだろう。

 

不思議だな。

 


 

初めて携帯電話を持ったとき、

液晶の概念が理解できず、

 

「インク」的なものが携帯の中に入っていると思っていた。

 

から、メールを書いたり受け取ったりすると、

「携帯電話の中の何か」が消費されているような気がしていたな。

 

たぶん、今でもこの感覚ってちょっとあって。

 

こういう、微妙な世界観のズレが、

おじいちゃんおばあちゃんになったとき、

 

「タッチパネルを強く押す」

みたいな、

愚かな行動を引き起こしてしまうんだろうな。

 


 

でも、俺達もポケモンとかでさ、

 

Aボタンを強く押したり、連打したりしたでしょう?

 

あれって、今のタッチパネルおじいちゃんと同じやんか。

 

 

もしかして今の子供って、

コンピューターの世界観がもっと、こう、しっかりしてて、

Aボタンを強く押したりしないんだろうか。

 

と思ったけど、

ややこしいのが今wiiってあるやん。

 

これ、

俺達があの頃必死でマリオカートで体とコントローラーを傾けてたけど、

 

それと、マリオカートwiiで体とコントローラーを傾けている今の子供がいて。

 

この辺の世界観のズレが、

おじいちゃんになったときどこまでどうなるかが怖い。

 

「おじいちゃん、それ、考え方というか、発想というか、世界観がおかしいで」

 

なんて言われたどうしよう。

 

お年玉袋に輪ゴム入れたろか。

 


 

さてさて、

「奇跡と暴力と沈黙」。

 

ひとまず最後まで完成しました。

あとは何度も繰り返し研ぎ澄ますのみ。

 

これはいいですよー。

手ごたえっていうか、

 

やっぱ俺が選んだのは演劇なんだよな!!

と再確認できた。

 

漫画でも小説でも映画でも音楽でもなく、

アニメでもゲームでも絵画でも陶芸でもなく、

 

俺達は「演劇」やってんだよ!!

 

胸張って、「演劇」やってますって、言える作品が出来そうです。

 

(了)