森ノ宮演出家連続殺害事件

 

どうも、匿名劇壇の福谷です。

 

劇団Patch「森ノ宮演出家連続殺害事件」

いよいよ、今週の日曜日が本番です。

http://www.west-patch.com/

ご予約がお済みでない方は、多分予約したほうがいいと思います。

 

そこそこイケてる作品になっていると思います。

 

劇団Patchの良さが出てるかどうかはわからないですけど、

僕の良いところと悪いところが全面的に出ていると思います。

 

なにより、匿名劇壇ではやらないかもな、

っていうラインまで構造を複雑に出来たのが嬉しいです。

 

匿名劇壇は正直売れたい願望が半端じゃないので、

ちょっとわかりやすくしようとか、

馬鹿でも笑えるシーン入れて「おもしろ仕上げ」にしようとか考えてるんですけど、

 

ここにきて逆に、

「試み」みたいなものにブーストかけれたのが本当に嬉しいなと。

 

そういう自分で良かったなと心から思ってます。

 

 

まあぶっちゃけ万人受けはしないだろうな…とは思うんですよね…。

正直「気持ちいい教育」から「二時間に及ぶ交渉の末」までって、

僕の「万人受け」への挑戦だったじゃないですか。

 

それをここで一回忘れることが出来てるんですよ。

一番万人受け狙わないとイケないタイミングで、ですよ。

 

これはね、

 

ゲロ噴射するくらいカッコいいですよ。

 

しかもこんなん書きつつ多分万人受けしますからね。

完全にいい感じです。

 


 

劇団Patchの良さが出てるかはわからない、

 

って書きましたけど、

まあそれは事実で。

 

僕の特技は嘘なので、

ほら、

劇団Patchって嘘が苦手じゃないですか。

 

真っ直ぐとか、誠実とか、実直とか、

素直とか、一生懸命とか、なんかまあそういうのでしょ?

 

僕はまず、そういうのをゼロにする作業から始めました。

 

僕は良く「笑って」という演出をします。

別に俳優が笑う必要もないシーンでです。

 

笑う理由もなにもない、面白くも何にもない台詞に「笑って言って」と僕は言います。

 

なぜなら僕らは、

 

理由もなく笑うからです。

 

僕らの挙動に、多くの場合理由はないですよね。

 

これね、三流の俳優はすぐ「笑う理由」を見つけようとするんですよ。

それでそれに頼って笑いやがるんです。

 

そこで右に行って欲しいというと、

右に行く理由を見つけて右に行くんです。

 

これは、実は下手くそな芝居なんですよね。

 

僕も出来ないですけど、

うまい俳優って、なんの理由もなく右に歩いていけるんですよ。

 

あかん。

 

何の話?

 


 

匿名劇壇から石畑達哉も出演してますよ。

 

僕も最初だけ出ます。

 

僕が以前

「俳優が9人しかいないのに、登場人物10人いることに今気づいた…」

というツイートをしたことを覚えてますでしょうか。

 

彼はこのツイートを嗅ぎ付け、

「福谷さん…、一人足りないそうじゃないっすか…」

 

と僕にゴリってきました。

 

今回の芝居は、この点を踏まえてみると面白いので、

踏まえてきてください。

 

じゃあ、僕はもう寝ます。

 

寝てたのに、東の電話で起こされて、ブログまで書いてしまいました。

 

東は今ゲキバカにダンサーとして出演中です。

東京公演を終えて、今週末大阪にやってきますよ。

 

なんだかんだ、彼女のダンスを見るのは久しぶりなので楽しみです。

 

僕も石畑も東も頑張ってますので、

 

みなさんも頑張って下さい。

 

一緒に演劇をやりましょう。

 

(了)