LINX`S PRIME終了の報告と、事務所所属のご報告。


どうも、どうも。

匿名劇壇の福谷です。


LINX`S PRIME終了いたしました。

ご来場いただきました方々、本当にありがとうございました。


正直、今回匿名劇壇はチケット的には全然貢献出来なかったのですが、

昨日ちらっと聞いた感じでは僕らの最大動員を軽く上回るくらいは観て頂けたようです。


いやあ、嬉しいです。

ぶっちゃけツイッタ―などで感想とか読ませてもらってても、

「やっぱり匿名劇壇が~」やら「まあ匿名劇壇は~」的な感想が多くて、


「(あー…。やっぱ結局手の内バレてる人らに〈いつものことやってて、いつものレベルで面白い〉とかって思われてるだけの公演になっちゃったなー…。それだと、意味ないんだよなー…)」

とヘコんでいたのですが、

結果的には僕らなんかじゃ到底集められない人数に来ていただけたようで。


ああ、なら意味のある公演にはなったかなと感じております。


犬と串さんと接触出来たのも中々運命的でした。

後々の伏線になればいいと思います。




僕は、「出会う人とは出会うべきタイミングで出会うべくして出会いたい」というスローガンを人生に掲げていて。


自分から動いて運命を捻じ曲げたりとか、

他人の何らかの意図で捻じ曲げられることを強く忌避しています。


ここまで、とてもイイ感じで出会ってきていると感じます。


そして、何らかの作為的な出会い方をしたときは、

大抵なんか変な感じになります。


例えば僕は劇団Patchの作演出をしましたが、

末満さんとは未だ接触していません。

でも、その伏線となる「ニアミス」は過去にありました。

(ゆとりサミットという知る人ぞ知る小規模な事件です)


その「ニアミス」の瞬間、僕は出会うべきは今では無いと強く感じていました。

あのとき過剰な接触をしていたら、

多分変な感じになっていたし、劇団Patchの仕事だってなかったと思います。


近松さんとの出会いも、

実は近畿大学の唐十郎演劇塾でニアミスしていますが、

そこから数年越しの「フラッシュフィクション」できちんと出会いました。


多分、唐十郎演劇塾で過剰な接触をしていたら、

「フラッシュフィクション」は実現していないと思います。


これは本当です。


今度一人芝居の演出を担当する河口仁さんだって、

バンタムクラスステージでニアミスしていますが、

そこでもし過剰な接触があったら今回の座組みは実現していないと思います。


ここで重要なのは、

ニアミスのときに、ほとんど言葉を交わしていないというところです。


LINX`S03で伏兵コードの稲田さんとニアミスしていますが、

ほとんど会話することなく、

この間のPatch稽古場見学で「出会い」ました。


このとき、このタイミングだから「出会え」たのです。

リンクスのときは出会えないんです。


ゆとりサミットで末満さんとは、

唐十郎演劇塾で近松さんとは、

バンタムクラスステージで河口さんとは、

LINX`S03で稲田さんとは、


出会えないんです。

運命は、遅れてやってくるのです。




これは僕が本当に大切にしていることです。

意味が分からない人には全く伝わらないかもですが……。


24歳の今、強い実感を伴って間違っていないと感じています。


そしてまた、新しい人と出会いました。

リコモーションという事務所に、10月1日から所属することになりました。

http://www.ricomotion.com/


作家としての所属です。

ただ、これはここまで書いた出会うべくして論とは少しズレてて、

僕的には時期尚早感は否めません。


僕には作家としての力量も、実績もありません。

力量か実績のどちらかがあればタイミングとしては問題ないのですが。


試されるときが来たと感じています。

タイミングタイミングうるせえ、と。


お前がそのタイミングに追いつくときだろ、と。


このままだと、僕の出会うべくして論が崩れてしまうので、

なんとか出会うべくしてに追いつけるよう努力していきたいと思います。


匿名劇壇としての活動は、何も変わりません。

それどころか、僕の活動もとりあえず何も変わりません。

っていうか変えられません。

とりあえず年末までパンパンなので、

変えようがありません。


スケジュール、怒られています。

自分でも事故っていることを猛省しているのに、

更に怒られるのはとても悲しいです。

なんか、僕ってすごいバカなんだなあ…と天を仰いでしまいます。




ので、これからは事務所と話し合って色々決めていきます。

お客様にはぶっちゃけ関係ないですが、

僕はこのブログは関係者しか読んでないと思っているので、

関係者に向けて書いています。


僕に、なんらかの形で「なにかをやろうよ」的な話をするとき、

もし僕が「全然オッケー!」とか即答してたら、

右目をつねってください。


今後、その感じはもう厳しいです。

ギャラよこせとかそういうことじゃなくて。

仕事だなんだじゃなく、

ちゃんと一緒に時間を管理しながら芸術をやらなくちゃなので。


昨日犬と串さんのユースト放送に「全然オッケー!」で出たんですけど、

「うん、全然オッケーなんだけど、報告してね」

とごっつ優しく言われました。


僕はもうアホだと思われています。

この、年内のスケジュールを失敗したせいで、

完全にアホだと思われています。


そして、実際にアホなのです。


だから、それはもう皆さんが一緒に気を付けてください。

僕はもうなんでもやりたいです。


僕はもう演劇ビッチなんです。

だから、それはもう皆さんが気を付けてください。




あと後輩は僕が飲みに誘ったら、

「福谷さん台本書かなくていいんですか?」

って言って下さい。


それはもう後輩が頑張ってください。

僕はもう脳がツルツルなのです。


ほんともう僕がyoutube観てるときに、

「なんでyoutube観てんの?」

って目から血を流して金属バッドを振りかぶってください。


ちゃんとしてください。

皆さんがちゃんとしてください。




さて、次回はカストリ社の解散公演です。

フライヤー、イカしています。


詳細はこちら。

http://ameblo.jp/kasutorisha/


これ、多分売り切れるので予約したほうが良いと思います。

絶対大阪で今一番おもろいことやってると思います。


本当に楽しみです。

モチーフは坂口安吾のカストリ社事件ですが、

僕もアンディも基本は衒学家なので大した意味はないです。


でも、無頼派の精神は引き継いでいます。

誰にも媚びねえ面白い作品を作ってやろうと思います。


や、誰にも媚びねえは間違いだな。

無頼派です。大衆文化です。


がっかりアバターも匿名劇壇も、

どんなエンタメ劇団よりも大衆文化のつもりです。

(まあがっかりは知らんけど…)

(でも、特定少数に向けてるフリをした、どうしようもない大多数への演劇だと思うけど)

(がっかりの作品)


LINX`Sはまあ自分たちの時間以外は保障できないけど、

これはたっぷり一時間保障するからよ。


来いよ。

待ってるぜ。




はい、以上リンクス終了のお知らせと、

事務所所属の報告でした。


ちなみに松原由希子も女優として所属する運びとなりました。

劇団員のままですし、

劇団は、劇団のままです。


劇団とは、どこまでいっても劇団です。

個人を担保する組織ではありません。


佐々木誠のヤローは酒を飲むと、

「俺は一生匿名劇壇」と良く言います。


とても嬉しい言葉だと思うと同時に、

危険な発言だとも思います。


というか、退屈な思想だとさえ思います。


匿名劇壇が今のまま、ずっと、永遠に、

能力も立場も目的も変わらずに続くとして、

そこで一生を過ごすなんて。


「匿名劇壇が退屈な集団になったら俺は去ることを厭わない。

価値のある時間を過ごせなくなったら解体すればいい。」


そんなふうに思って、


そんなふうに思ったまま、


それでも、一生続けばいいなと、


僕はそう思います。


続く、は結果だ。

続ける、は意志だ。

続いている、は過程で、

続かせる、は盲目。


続いてしまう、が理想で、

続け、は祈り。


終わり、は目的の達成か、挫折。


どうせなら終わりを目指そうぜ。


(了)