なんという眠さであろうか


はい、どうも。

匿名劇壇の福谷です。


近況報告でも書こうかなと。

適当に思い出した順に、最近のことを書きます。

芝居の感想とか。


あと最後に今後の告知とか全部まとめてぶっ込もうかな。


もう夜中の二時なので寝た方がいいんですけど、

キラリふじみレパートリーの「mother-river homing」がとても面白く、

なんだか上機嫌でもうちょっと起きてたいなと。


昭和の時代の家族の話なんですけど、

ざっくり書けばかつて生き別れた兄弟と再会するというお話で。


なんというか、いくらでもウェットに出来る話なんですけど、

どこかずっとドライで。

ものすごく実感の伴った体験談のように感じるのに、

それにしては絶妙な距離感の語り口で。


アフタートークで語られてましたが、

作家さんの母親の実話だそうで。

叔父や叔母にアンケートでいろいろ聞いて、

まとめた作品らしいです。


それは演技レベルでも同じで、

俳優がこう、入れ込み過ぎないというか、

ほんと、ほっといたらもっと感情移入して、

なんか、「(盛り上がってはるなぁ…)」って思っちゃうような芝居になりそうなもんなんだけど、


全然そうじゃなくて。

そのあたりのライン設定がものすごく僕好みで。


ほんとに、「これは俺好みだ!!」と思って劇場を後にしました。


あとね、かなり笑えたんですよね。

客層が年齢層高めで、あんまり劇場笑ってなかったんですけど、

わりと初めて「(あれ?俺一番笑ってない?)」ってのを経験しました。


面白かったなあ。笑っちゃった。



あとこの間石畑が出演していたカヨコの大発明を観ました。


これは、完全に説明し過ぎだなっていうのが概ねの感想。

基本的に全部言葉にするんですよね。思っていることを。

そしてそれがコントと演劇の違いだなと思ったんですけど。


台詞で全部書かれているから、

俳優としては演技の余白がないのではと思いました。


なかなか、ああこれはどこで演技したらいいのかなあと。


思っていることを口にするんじゃなくて、

口にしないその状態を演技したいじゃないですか。やっぱり。俳優って。


あるいは思っていることと違うことを言いたいし。

違うように聞かせたいし。


一人芝居のときの二朗さんの脚本の時はそんなこと思わなかったし、

オクラホマのときも気づかなかったけど、


いや、思い返せば同じ部分はかなりあるなとカヨコで気づきました。


うーん、やっぱり、ここはどこで誰が何を、っていうのは、

そこで行われる会話で見つけたいというか。

客としては。


バグダッドカフェのほうは、ここはどこで誰が何をが、

その場の会話からぽろぽろ零れて見えてくるのが面白くて、演劇だなあと思ったんですよね。


ゾンビが大挙して押し寄せてきている!っていうのを、

「ゾンビが大挙して押し寄せてきている!」っていうセリフでは知りたくないんですよ。


それはこう、遠くの救急車の音、とか、

(実際停電するんですけど、たしか停電の前にゾンビ押し寄せが台詞で登場してた気がします)

(ちょっと曖昧な記憶ですけど)

まあなんかわかんないですけど、

もっとゆっくりイカせて欲しいなと。

そんな全力でシゴかれると、と。


というか、僕はそういうのを演劇としていて、

そういうのを観に行ってるんだなと思いました。


まあ結局イッちゃうんですけどね。

結局気持ちよくなっとるやないかいって話ですけど、

そんな、思いっきり握って、速さこそ全てみたいな感じは、ねえ?


触るか触らないかの、こう、周辺いかれてるときが一番興奮するじゃないですか。


おい俺マジで何言ってんの?



あと東の出てたかのうとおっさんを観に行きまして。


これはねー、これもねー、

笑いました。笑いましたけど。


登場人物が極めて不真面目なので、

どんどん冷めていくというか。


最初笑えたことも、笑えなくなっていったんですよね。


なんか、「え、なんでもっと真剣に婚活に取り組まんの?」とか、

「え、なんで仕事さえちゃんとやってないの?」とか、

そういうのがどんどん気になっちゃって。


やっぱり、真剣に婚活に取り組むが故の、こう、

真剣ゆえのっていうのが、本当は一番面白い気がするんですけど、


その前の、不真面目な状態での不誠実な振る舞いで笑いをとるので、

それは笑えるんですけど、

なんか、一方で「いや、ちゃんとやれや」と思うっていう。


なんというか、合唱コンクールの「男子!まじめにやって!!」っていう女子の気持ちになりました。

男子おもろいねんけどね。

男子完全にリコーダー鼻に突っ込んでんのおもろいねんけど、

「真面目にやって!!」ってやっぱり思うね。



あとね、なんかこう、伏線的な、良くできてまっせ的なやつを色々観ようと思って、


内田けんじ監督作と、

セブンとかバタフライエフェクトとか、あと何か忘れたけどとにかく9時間以上連続で映画観ました。

なんか、そうしないと死ぬ気がして。

ほとんど覚えてないけど。


鍵泥棒のメソッドはちょっと面白かったな。

でも、一番は昔見た運命じゃない人だなと思った。シンプルイズベストだな。


バタフライエフェクトはそんなに良くできてる作品じゃないと思った。

後半さすがにグズグズじゃない?

なによりプロローグシーンが全然ラストに効いてないことが衝撃だった。なにそれ。腰ぬけたわ。


セブンは面白かった。ブラピ良すぎ。

そんで勢いづいてファイトクラブ再見。これはほんまにおもろいな。

ファイトクラブはほんまにおもろいな。


そんでターミネーター2を見て、非の打ちどころが1ナノもないことにまたまた感動した。

ターミネーター2の欠点ってなんかあんの?


っていうね。



あと昨日西長堀のライブハウスに行って、

一応事務所の先輩にあたる(多分正確には違うと思うけど知らん)

同い年らしい赤井仁美さんの歌を聞かせてもらった。


他二組も見た。わりと楽しめたな。


以前東についてライブハウスを三件ほど回って、

彼女の弟に「福谷マジキョドってる」と完全にタメ口を聞かれ、

なぜかテキーラをショットグラスで飲まされ、

知らんやつの知らん曲で歌詞も聞き取れず棒立ちで、


「はい、これは貞操観念の緩い女子と、自己顕示欲の強い男子が行くところである!」

「セックスの、温床である!!」


という確実にこれ東にシバかれる結論を出したものですが、

全然違いました。


小劇場って、わりとそんな客層に幅がないと思うんですけど、

ライブハウスは演者が違うと、ほんとに全く違うね。


なんか、おじさんが癒しを求めに来てて、ほんわかしました。

こういうライブならたまに行ってもいいかな。


テレビに出るような歌手、まあ僕もバンプとか好きなんですけど、

まだやっぱり「ライブなんか女が行くもんやろ?」っていう、

ものすごい偏見が未だに拭えないけれど。


なんだろうなあ、この気持ち。なにでそう思ったんだろう。


PerfumeのライブDVDとか実は買ってたりするんですけどね。

買ってたりするくせに、

「は?あんなもん行くのオタクやろ?」

ってちょっと思ってるんですよ。


絶対、知らん間に誰かに洗脳されてるんだと思う。

脳に根付いている謎の思想。



さて、今後の活動です。


まず2月12日。木曜日19時から。

木ノ下歌舞伎「黒塚」のアフター座談会に出演します。

http://kinoshita-kabuki.org/


歌舞伎のことは全然詳しくないので、ビビってます。

こういうとき、僕は付け焼刃で勉強することもありますが、

最近はもう何も知らないアホ若者スタンスでイったれとわりと開き直ってます。


なにより、作品が楽しみだ。



そして2月23日。月曜日19時半から。

「がっかりアバター、拐引かす」

というイベントに出演します。

http://www.gakkariavater.com/


良くわからないですけど

がっかりアバターの面々が良くわからないことをするみたいなので、

僕はそれに対して、「良くわからない」ってことをコメントする仕事みたいです。


あんまり言いたくないんですけど、

血迷って年末の「贖罪」という彼らのイベントを観に行ってしまったんですよね。

そんでわりと楽しんだんですよね。


鬱陶しいなあ。今度こそ縁切ってきます。


そんで3月26日からfuturismo#1「珈琲が冷めるまでの戦争」

という作品の作演出をやってます。

まあ、今まさに作をやってます。


カフェ公演です。

実際のカフェを舞台に、覗き見する感覚で観劇してもらいます。

会話を盗み聞きするように。


ほんでねー、これ僕めっちゃいま良いこと考えてるんですよね。

内緒ですけど。

予約はこちら。

http://ticket.corich.jp/apply/61116/003/


席数少ないんで、言っとくけどすぐ売り切れますから。


なんたってあれですからね。

完全に今をときめいてますからね。



ま、こんなもんか。


あとは劇団員が色々やってますけど、

なんか、どうしたらいいのかな。


劇団ブログが完全に廃墟なので、

なんか、僕がちゃんとやらないとダメなのかな。


まあ一番直近は明日。8日。

杉原が泉さん演出の「恐怖時代」という作品のリーディングに参加してます。

http://jda.jp/seminar03.html


是非。


ああ、あと、北海道戯曲賞に「終末の予定」という作品を送って、

シカトされたんですけど、

そんなに箸にも棒にものシカトでもなかったようで、


15分だけリーディングしてくれるみたいです。


本来、大賞と優秀賞だけなんですけど、嬉しいな。

ただまあ北海道なんでね。


行けるかァ!っちゅーことで。

http://hokkaido-butaijyuku.jp/news/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%95%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%91%EF%BC%99/


まあこれからも頑張っていきますよ。


俺が死ぬか俺が売れるかのチキンレースはまだ続きます。

もうね、わりと崖が見えてるんですけど、


もうここまで来たら逆になんとかスピード出して海まで飛ばないと、

生き延びるすべはないっていう。


これ俺めっちゃうまいこと言ってない?


あかんもう寝る。アホか。


(了)